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先輩ママからのGOODアドバイス/子どものことで悩んだとき、とても心強い味方となるのが、同じ経験をしたことがある先輩ママの話。このコーナーでは、早産児の子育て経験を持つ先輩ママたちに、貴重な育児体験談と、いまがんばっている後輩ママたちへのメッセージを語っていただきます。

今泉加奈子ママ(主婦)
治パパ(会社員)
あかりちゃん、ゆかりちゃん
2004年9月9日生まれ(在胎25周)
今泉加奈子ママ
「とにかく無事でいて!」何も考える余裕がなかった出産

おなかの中にいるのが双子だとわかった時点で、大学病院でさまざまなリスクがあるという説明は受けていましたが、まさか予定日より3か月以上も早く産まれるなんて思ってもいませんでした。妊娠22週目に羊水の量がアンバランスになる“双胎間輸血症候群”がわかり、別の専門病院に管理入院をすることに。そのときに「緊急時には、分娩手術をします」という同意書にサインはしていたものの、出産はまだまだ先のことだと思っていました。
ところが、25週と5日目に双子のうちのひとりの心音がとれなくなり、エコーで見たらかなり危険な状態とのこと。私は「心臓が動いてないって、どういうこと?」とパニック状態でしたが、何も考える余裕がないまま全身麻酔で緊急手術になり、その30分後にはふたつの大切な命がこの世に誕生していました。
出生体重は、610g(あかり)と508g(ゆかり)。何がなんだかわからなくなっていた状態から少しずつ冷静になると、「無事に育ってくれるんだろうか」「どんな障がいが出るんだろう」「成長の遅れは……?」と、あとからあとから不安な気持ちばかりがわいてきました。


早産の先輩の姿に勇気をもらった!

NICUにいたころは、目の前にいる小さくて弱々しい娘たちが2歳、3歳に成長した姿を思い描くこともできないでいました。でも、「早産児の会」という、その病院で2年前に早産で産まれた子たちが集まる会を見学させてもらったときに、「ああ、早産児でもこんなに元気に成長するんだ!」とすごく勇気づけられたのです。
今、あかりは補聴器をつけてゆかりは眼鏡をかけていますが、大きく産まれた子だって耳や目が悪くなる可能性はあるので、気にしてもしかたないと思っています。生まれつき耳が悪い子は、言葉が遅れることがあるそうなのですが、早産児だったからこそ、いろんな検査を受けて早く気づいて適切なケアができているので、逆によかったのかもしれません。

  NICUを退院してからは、ふたりとも病気をすることもなく、同じマンションの友だちと毎日元気に遊んでいます。1,000gにも満たない小さな体で産まれてきた娘たちの元気な姿が、これから早産の赤ちゃんを育てていくママ、パパたちを少しでも勇気づけることができたら嬉しいです。

夫として、父親として、できることはすべてやる

出産のときもそばにいられなかったし、もし今仕事をしている間に娘たちに何か起こったら、すぐに対処しなければならないのは妻です。どうしても、男にできることは限られているので、逆にできることはすべてやろうと思っています。今住んでいるマンションも、「妻の実家に歩いていける」「子育てしやすい環境がととのっている」ことを最優先に決めました。NICUに入院している間は、22時まで面会が可能だったので、ほとんど毎日、仕事の後病院に通っていましたし、仕事の休みが平日なので、退院後の検診も一緒に行きました。
妻の不安を支えるのが夫の役目だと思うのですが、自分自身も不安でいっぱい。特に産まれてすぐの頃は、脳出血が見つかったり心臓の手術を受けたり、目のレーザー治療を受けたり、いろんなことがありました。お医者さんの立場としては、1%でも危険があれば説明しなければいけないのだというのは頭ではわかっていても、「最悪の場合は……」「もしこのまま進行すると……」ということを言われるたびに、とにかく心配でした。
不安を乗り越えるには、とにかく疑問があったらなんでも担当医師に聞くことだと思います。ぼくたちの場合、とくにお医者さんに恵まれていたのかもしれませんが、NICUにいる間は、週に一度、相談のための時間をとってもらえたので、それでかなり気持ちが楽になりました。また、交換日記のようなノートがあって、看護師さんたちが娘たちと会えない間のNICUでの様子を伝えてくれ、ぼくたちの不安を受けとめて励ましのコメントをくれたので、そのおかげでだいぶ安心できるようになったと思います。親身になって、娘たちをかわいがってくれた病院のスタッフのみなさんには、ほんとうに感謝しています。


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