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32週と6日でこの世に誕生した息子。出生時の体重はわずか1860gでした。
自分のちからで呼吸できず、約1ヵ月は保育器のお世話になりました。
呼吸をするたび、大きく上下にゆれる小さな胸を見ると、苦しく、切ない気持ちになりました。がんばれ!がんばれ!と保育器の中の息子に心の中で応援していました。
そんな息子も現在は4歳。生意気な口をたたく、イタズラ坊主です。弱々しかった赤ちゃんの面影はどこへやら……。心配したり、泣いたりした日もあったけれども、いまとなっては、「きっと、この子は早く出て、私に会いに来てくれたんだわ」と思うようになりました。なかなか、新生児・乳児のときに、そう思うことは難しいかもしれません。けれども、子どもは必ず自分の力で大きくなっていきます。私たち母親は、子どもの生きる力をサポートしてあげることが一番だな…と思うようになりました。
そう思えるようになって、自然と他の子と息子を比べなくなっていることに気がつきました。 |



息子の退院が決まった日、待ち望んでいた退院のはずなのに、いざ「自分で育てるんだ!」と感じると、急に不安や心配な気持ちが大きくなりました。
かぜにかかると、重くなるかもしれない、肺が弱いから、小さいうちは、注意が必要……など、退院時に看護婦さんから言われていることもあり、ずいぶん心配しました。
だって、外に出さず、家の中にいたってかぜをひく可能性はありますし、冬のかぜの
流行時期には大人だって具合が悪くなります。そう考えると、何に注意してよいのか、
チンプンカンプン。初めての子育てでもあり、かなり緊張していました。
そんな時、夫の母が、「小さく生まれても、大きく生まれても、母親はいつでも自分の子どもを心配するものよ。赤ちゃんのとき、幼稚園のとき、小学生のとき、そのときによって、次から次へと心配ごとが出てくるの。同じ心配はいつまでも続かないから、大丈夫」と笑って励ましてくれました。
いま4歳の息子を目の前にしながら、本当だと実感しています。心配ゼロは無理ですが、心配しすぎず、気持ちを楽にもつほうがいいのでしょうね。 |



現在は下の子も生まれ、私は仕事に復帰。あんなに小さかった長男が、いまでは
頼もしい立派なお兄ちゃんとしてがんばってくれています。
早産児の母として、また働く母親として頭を悩ませたのが、予防接種。早産で産まれたので、定期接種だけでなく、任意接種もできるだけ受けさせようと思っていたのですが、仕事や子どもの体調などのスケジュールが合わず、苦労しました。それでもかかりつけのお医者さんに相談して、そのときに一番必要だと判断される予防注射を優先的に受けさせたり、任意の接種も、早産児がリスクが高いものを教えていただくなどして、
なんとか乗り切りました。
長男の子育てで、ちょっとつらかったことといえば、早産児に対する世間の目。
「小さすぎるけど大丈夫?」とか「視力が悪くなるんでしょう?」とか……。
きっと、正しい知識や情報が少ないからかもしれませんが、ずいぶん前の時代の意識や情報をもった人が多いように感じます。日本の医学の進歩、特に、新生児医療ってものすごく進んでいるのに……。
早産児の発育、育て方などの正しい知識が少しでも、広がっていけばいいなあと願っています。 |
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